過去には実際にそのような設定で対処しなければならないこともあったが、Windows10ではWiFiのアクセスポイント毎にIPアドレスの取得方法を変えることができるようになっているのでご紹介したい。
先に、ネットワークアダプタの設定から、IPアドレスの取得方法は自動へ変更しておく。
Windowsの設定画面を開く。
ネットワークとインターネットを選択。
次のような画面になるので、左側のWiFiを選択する。
次の画面の既知のネットワークの管理を選択する。
これまで接続したことのあるWiFiのアクセスポイント一覧が表示される。
設定したいWiFiのアクセスポイント名を選択する。
プロパティをクリックする。
画面を下のほうにスクロールし、「IP設定」の項目を探す。
「IP設定」という項目があるので、編集ボタンをクリックする。
IP設定の編集画面が表示される。
自動(DHCP)と手動が選べるので、手動を選択する。
手動を選択すると、画面上にIPv4とIPv6のオンオフを切り替えるスイッチが表示される。
IPv4の項目をオンにすると、さらに設定値を入力する項目が出現する。
設定値の例として、PCのネットワークアダプタのIPアドレスを「192.168.11.2」、
サブネット プレフィックスの長さは、サブネットマスクを「255.255.255.0」としていた環境なら「24」とする。
ゲートウェイおよび優先DNSの項目は一般にルーターのIPアドレスを設定する。今回の例では「192.168.11.1」とする。
あくまで設定例なので、設定値はご自身の環境に合わせた値を使う必要があることに注意する。
IPv6は今回は触らずに、画面下の保存ボタンを押す。
すると、前の画面に戻ってくる。
固定IPではない自動取得するアクセスポイントについては自動取得のままにしておく。
これで、職場や自宅などで固定IPが必要な環境と、自動設定の環境を行き来しても自動的にIPアドレスの設定が切り替わるはずだ。
追記
知人の環境でのトラブル事例。(2019年4月発生)
上記設定を行っても、固定IPのアクセスポイントでインターネットにつながらない無効なIPアドレスが割り当てられる事例があった。
その際は、WiFiのプロパティを表示し、IPv4の手動設定画面を再度表示し、保存ボタンを押すだけでIPアドレスがきちんと割り当てられた。
Windows10のバージョン違いなのか、ドライバもしくはセキュリティ設定の関係なのかは不明だが、参考まで。