2019年04月20日

【Windows10】WiFiのアクセスポイント毎にIPアドレスを変える設定

手持ちのノートパソコンを自宅と職場で使いまわしたり、無料WiFiスポットで使用したりといった場合に、どの環境もDHCPによるIPアドレスの自動取得が設定されている場合はよいのだが、どこかの環境で固定IPが設定されていると、都度設定を変えないとつながらないという状況に困ったことはないだろうか。

過去には実際にそのような設定で対処しなければならないこともあったが、Windows10ではWiFiのアクセスポイント毎にIPアドレスの取得方法を変えることができるようになっているのでご紹介したい。

先に、ネットワークアダプタの設定から、IPアドレスの取得方法は自動へ変更しておく。
wifi014.PNG

Windowsの設定画面を開く。
ネットワークとインターネットを選択。
wifi001.PNG

次のような画面になるので、左側のWiFiを選択する。
wifi002.PNG

次の画面の既知のネットワークの管理を選択する。
wifi003.PNG

これまで接続したことのあるWiFiのアクセスポイント一覧が表示される。
設定したいWiFiのアクセスポイント名を選択する。
wifi004.PNG

プロパティをクリックする。
wifi005.PNG

画面を下のほうにスクロールし、「IP設定」の項目を探す。
wifi006.PNG

「IP設定」という項目があるので、編集ボタンをクリックする。
wifi007.PNG

IP設定の編集画面が表示される。
自動(DHCP)と手動が選べるので、手動を選択する。
wifi008.PNG

wifi009.PNG

手動を選択すると、画面上にIPv4とIPv6のオンオフを切り替えるスイッチが表示される。
wifi010.PNG

IPv4の項目をオンにすると、さらに設定値を入力する項目が出現する。
wifi011.PNG

設定値の例として、PCのネットワークアダプタのIPアドレスを「192.168.11.2」、
サブネット プレフィックスの長さは、サブネットマスクを「255.255.255.0」としていた環境なら「24」とする。
ゲートウェイおよび優先DNSの項目は一般にルーターのIPアドレスを設定する。今回の例では「192.168.11.1」とする。
あくまで設定例なので、設定値はご自身の環境に合わせた値を使う必要があることに注意する。
wifi012.PNG

IPv6は今回は触らずに、画面下の保存ボタンを押す。
すると、前の画面に戻ってくる。
wifi013.PNG

固定IPではない自動取得するアクセスポイントについては自動取得のままにしておく。
これで、職場や自宅などで固定IPが必要な環境と、自動設定の環境を行き来しても自動的にIPアドレスの設定が切り替わるはずだ。

追記
知人の環境でのトラブル事例。(2019年4月発生)
上記設定を行っても、固定IPのアクセスポイントでインターネットにつながらない無効なIPアドレスが割り当てられる事例があった。
その際は、WiFiのプロパティを表示し、IPv4の手動設定画面を再度表示し、保存ボタンを押すだけでIPアドレスがきちんと割り当てられた。
Windows10のバージョン違いなのか、ドライバもしくはセキュリティ設定の関係なのかは不明だが、参考まで。
 
posted by SKY at 13:47| Comment(3) | 日記

2017年08月15日

【Windows10】USB HDDの回転を止めない方法【デバイスマネージャー】

外付けUSB3.0 HDDを接続した場合に、しばらくアクセスがないと自動で電源が切れてしまう設定になっているパソコンが多いと思う。
使用頻度が少ない場合はそれでもよいのだが、仕事で頻繁にアクセスするにもかかわらず、数分アクセスがないだけで再度スピンアップを待つのはそれなりの時間ロスにつながる。
ここでは省電力設定を解除して、HDDの回転を止めないようにする方法を紹介したいと思う。

環境
Windows10 64bit Pro
Core i5 6200U
メモリ8GB
HDD 512GB
外付けHDD USB3.0 1.0TB

この外付けHDDの回転が止まるのを防ぐ方法だが、結論から言えば、
デバイスマネージャーからUSB機器の電源管理を行わないようにするだけだ。
他に、コントロールパネルの電源オプションの詳細から省電力に移行する時間などを変更するものなどがネットには散見されるが、
私の環境ではうまく制御が利かず、普通に回転が止まってしまった。
そこで、デバイスマネージャーから、余計な省電力機能を一切受け付けない設定にしてしまおうというのが今回の設定方法だ。
次のようにデバイスマネージャーを表示させる。

01_device_manager.PNG

複数のUSB HDDなどがある場合は、メーカーや商品名などから該当のデバイスを判断する必要がある。
BUFFALO External HDD USB Device(デバイス名はご自身のHDD名に読み替えたもの)を右クリックし、プロパティを表示させる。

02_drive_property.PNG

電源の管理タブを選択し、「電力節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外してOKを押す。

03_power_management_turnoff.PNG

こうすることで、自動でHDDの回転が止まることを防げるはずだ。
この方法は、回転が止まるまでの時間を調整することが一切できないことを念のため付記しておく。
私の環境では、セルフパワーのUSBハブにつないだUSB HDDであっても、パソコン本体が電源OFFやスリープ状態になったときはHDDの回転も止まることを確認している。

USB HDDの回転が度々止まって困っている方の参考になれば幸いです。

 
posted by SKY at 13:25| Comment(0) | 日記

【バックアップと復元(Windows7)】外付けHDDに高速でバックアップする設定【高パフォーマンス】

Windows10のバックアップ機能は2種類あるが、Windows7のバックアップ形式でシステムイメージなどを保存できるタイプのものを利用している。
上記バックアップデータの保存先には、現状では外付けHDDを選択することが一般的だ。
今回は中でも比較的高速なインターフェースであるUSB3.0を利用している。
この構成で実際に困るのが、バックアップに途方もない時間がかかり、実用的でなくなることだ。
私の使っているノートパソコンの場合でも、バックアップを始めたころは30分〜1時間程度でバックアップが終了していたが、
日に日にバックアップにかかる時間が増えていき、つい最近では2時間以上かかるようになってしまった。
そうなると、持ち運びのために外付けHDDを取り外せなくなるし、急ぎの仕事の際に読み込みが遅くなってしまうという場面も出てきてしまった。
この問題の解決方法の一つとして、HDDの書き込みポリシーを高パフォーマンスにするというものがある。
先に注意点を書いておくと、不意に外付けHDDのケーブルが外れたりせず、安全な取り外しを確実に行っており、まず停電が起こらないという環境であるという前提が必要だ。
そのうえで、上記設定を行うと2時間以上かかっていたバックアップが20分で終了した。

具体的には、デバイスマネージャーを開き、該当の外付けHDDのプロパティを選択する。
デバイスマネージャーの項目からディスクドライブを選択して、該当の外付けHDDを探し、プロパティを開いて作業を行う。

01_device_manager.PNG

ポリシーのタブを選択する。すると、取り外しポリシーの設定が表示される。
通常はクイック削除が選択されていると思うが、これを高パフォーマンスに変更し、OKを押す。
なお、書き込みキャッシュポリシーの欄は画像の通り、デバイスの書き込みキャッシュを有効にするにチェックを入れた状態にし、デバイスでWindowsによる書き込みキャッシュバッファーのフラッシュをオフにするにはチェックを入れないほうが良い。

02_usb_quick_remove.PNG

03_usb_high_performance.PNG

画面に書いてある注意書き通り、取り外す際は安全な取り外しボタンを利用する必要が出てくる。
上記設定を行うことでこれまでと比較して非常に短時間でバックアップが終了する。

余談だが、上記設定の効果があるか確認する方法として、
設定変更前のクイック削除が選択された状態でバックアップを実行し、バックアップ処理中にデバイスマネージャなどから該当のドライブの読み込み速度と書き込み速度を見ておいて欲しい。
高パフォーマンスに設定変更後、同じく処理中に読み込み速度と書き込み速度を見ておいて欲しい。
クイック削除のときは数MB/秒だった書き込み速度が、高パフォーマンスでは数十MB/sに増えているはずだ。
これは書き込みキャッシュと呼ばれる機能で、HDDに読み書きする内容をある程度メモリ上で処理してから書き込むことで処理が高速化したものと考えられる。
外付けHDDを買ってバックアップしたが、遅くてどうにもならないと感じた時には、今回の設定を試してみてはどうだろうか。

 
posted by SKY at 13:04| Comment(0) | 日記